日経ビジネス人文庫
ダグ・レモフ
エリカ・ウールウェイ
ケイティ・イェッツイ
依田卓巳 訳
「成功する練習の法則 最高の成果を引き出す42のルール」を読みました。おすすめできる本でしたのでご紹介します。
こんな人は読んでほしい
以下の要素に当てはまる人にはぜひ読んでほしいです。
- 真剣にスポーツに取り組んでおり、伸び悩んでいる人
- 学校の先生
本書は成功をおさめるには練習が最も大事であることを説明しています。
ここで説明されていることは、スポーツや授業以外にも応用は可能です。ただ、具体例として記載がなされているのがその2つのジャンルであり、それらの分野に関わりのある方には即効性のある内容になっています。
スポーツの上達のために必要なことは何か
それはタイトルの通り練習です。
言い換えると、上達するために必要なことは、練習の質を向上させていくことなのです。
ただがむしゃらに取り組んでいませんか?ひたすら練習すれば上達すると思っているなら、それは間違いです。
効果的な練習法というのがあります。それが本書のエッセンスです。
その中でも私がすぐにでも取り入れようと考えたものをいくつか紹介します。
ルール7 実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
実践的な練習は上達という観点ではあまり効果的ではありません。反復練習こそがその動きを自動化し、体に覚えさせることができるようになります。
ルールの3と4にも関係してきますが、反復練習によって自動化された動きによって、脳のリソースを解放し、さらなる応用的な動きが可能となります。
ルール11 スキルに名前をつけて共有する
ある練習を考えた際に、それに名前をつけます。
そうすることによって、特定の練習の内容を他の人に共有しやすくなり、チーム全体への共有を行いやすくなります。
名付けを意識的に行うということは非常に素晴らしい考えでしょう。すぐに取り入れようと思いました。
ルール38 できているかどうか観察する
短期的には実施できても、すぐにやらなくなったりすることがあります。
本書の例ではコーチした後にも確認して定着を促す必要があるということが書いてありますが、自分自身でも同様に定着できているかを確認したほうが良いと思います。
先生におすすめの本です
本書は教師をやっている方にも大変オススメの本です。
なぜなら終盤に「授業のプロが教えるテクニック」という章があり、先生が生徒に練習法を教える際のテクニックについても記載がされているからです。
非常に実践的な内容が書かれています。
- 言葉の効果的な使い方
- 議論にひきづり込まれないようなテクニック
- 自発的にアクションできるように効果的に促す方法
など、具体的に書かれています。
スポーツの指導を行う教師というのが、本書の理想的な読者であるかと思います。
最後に
もう少し早く出会いたかったというのが読みながら思った感想です。
これらの考え方を知っていれば、もっと成長できていたかも。
それでもいつから始めても遅くはありません。スポーツに打ち込んでいる方、またスポーツを教える先生はぜひ読んでほしいです。
それでは!