読書

【初心者でも読みやすい】おすすめ名作SF小説3冊

SF小説と聞いて、小難しい小説だと思っている人はいませんか。SF小説を嫌煙している人もいるかもしれません。

難し目の本があるのも事実。しかし多くのSF小説は読みやすく、想像力豊かで、感動できるものばかりです。

難解なSF小説も良さはあるのですが、読みやすい本から入門するのがいいと思います。

読みやすくて万人におすすめできるSF小説をご紹介いたします。ネタバレにならない範囲で、内容もご紹介します。

旅のラゴス

本の情報

著者筒井 康隆 
出版社新潮社
ページ数205ページ
出版年1986年(初版は徳間書店より発行)

内容

高度な文明を持つ船がある星に降り立ったが、船員はその高度な技術を受け継いていないために、原始的な生活に戻りました。その子孫が主人公ラゴスを含む人たちです。

原始的な生活に戻ったことで、超能力のようなものをいろいろな人が身につけています。不思議な世界観です。

主人公のラゴスは文明の遺跡を探しに南を目指します。その中で不思議な出来事が頻発します。瞬間移動したり、壁抜けしたり突飛なことが起こるのですが、本を読み進めていくうちに不思議な出来事が当然のことのように受け入れている自分に気付きます。

旅の話なのですが、「キノの旅」に似てます。こちらの方は古いので、キノの旅は旅のラゴスを意識しているのかもしれません。

こんな人におすすめ

」をラゴスと共にしている感覚になれるという部分が引き込まれるポイントです。あと主人公のラゴスがやたらモテる。異世界転生的な要素もちょっと感じました。これも元祖なのかも?

  • 旅をする気分を味わいたい人
  • 想像力豊かな不思議な体験を味わいたい人
  • 軽い文章で気分転換したい人

こんな人におすすめと思いました。SFという感じではないのですが、SF的な要素が散りばめられており読み応えがあります。

ハローサマー、グッドバイ

本の情報

著者マイクル・コーニイ  (著), 山岸真  (翻訳) 
出版社河出文庫
ページ数327ページ
出版年2008/7/4(原作初版は1975年)

内容

地球ではないとある星。地球人に似た人型生命体が住んでいます。

政府高官の息子ドローヴが主人公です。首都から港町で夏休暇を取るために移動するところから始まります。その星では戦争中で、物資が少なく皆苦労をしています。

昔あったことのある少女ブラウンアイズと再会を果たし、愛を深めていきます。

戦争の足音と共に、不穏な空気が港町を覆い始めていく中で、壮大な秘密計画に二人は巻き込まれていきます。

こんな人におすすめ

SFでもありますし、青春ラブストーリーでもあります。

  • 王道SFに興味のある人
  • 青春をもう一度感じたい人

こんな人におすすめです。

ブラウンアイズがめちゃくちゃ可愛いんですよね。ドローヴが羨ましいです。

華氏451度〔新訳版〕

本の情報

著者レイ ブラッドベリ  (著), 伊藤 典夫  (翻訳)
出版社早川書房
ページ数237ページ
出版年2014/6/25(原作初版は1953年)

内容

本を持つことを禁止された世界、本を持つものは逮捕され、家は焼かれてしまいます。本を焼く仕事であるファイアマンをしているモンターグが主人公。

本を焼きまくっているうちに、なぜ本をコソコソと読む人がいるのか、どんな内容なのか気になってしまい、読んでしまいます。

活字の持つ魔力の取り憑かれ、ストーリーが劇的に動き始めます。

華氏451度とは、紙が燃え始める温度を指しています。

こんな人におすすめ

淡々とストーリーが続いていく印象ですが、不思議と引き込まれます。

活字がテーマですので、やはり本が好きな人は読んだ方がいいのではと思います。

政府にはテレビのような受動的なメディアだけを提供され、プロパガンダに使われています。多くの国民は洗脳されています。

スマートフォンばかり使っている現代人にも通じるものがあるかも。

この本はディストピア小説というジャンルでもあります。ディストピアとはユートピアの逆で悲観的な未来像を描いたものです。

  • 活字が好きな人
  • ディストピア小説を読んでみたい人

この本も王道的な本なので、読んで損はないですね。ディストピア小説は癖になります。

最後に

どれも王道な内容なので、読んだことのない作品があったらおすすめします。

他にもたくさんあるので別記事で紹介します。記事を読んでいただきありがとうございました。